学部長・学科長メッセージ
学部長メッセージ
農林業経営学部長
兼 農業経営学科長
小沢 亙
Ozawa Wataru
農業経営の未来を担う人材が集う
開学のこの日のために、長い時間をかけて多くの人たちが準備に力を注いできました。まず東北地域だけでなく全国からレベルの高い教育者を集めたことは、本学の何よりの優位点でしょう。長年の実績を誇る研究者や、時代の変化を超えて農業の最前線を経験してきた先生方ばかりです。
また第1期生は皆やる気に満ちていて、これから新しい大学の歴史を築いていくことにワクワクしています。また農業系だけでなく、普通高校からの出身者も多く、多様なバックグラウンドの学生たちが、新しい農業の未来を創っていくことに期待したいですね。
幅広い視野を持った人材を育成するカリキュラム
農業経営学科は、その素質の発揮に必要な生産理論や技術などの知識と経験を獲得でき、優れた経営を行う経営者に出会い、学べます。生産管理と経営管理などを体系的にそして集中的に学ぶ「職業専門科目」を通して東北の農業の現状と課題を理解し、地域課題の解決方法を考える力を身につけることが可能です。
また、教養を深める英語や情報などの「基礎科目」と、農業経営に活かせる様々な分野の知識を獲得できる「展開科目」で経営者としての視野を広げることができます。そして、学んだことを活かし実践するために自ら目指す農業経営を行うための分析・計画作りを実習先の経営者と教員がサポートします。農業経営者を目指すみなさんを待っています。
【プロフィール】
博士(農学)(東北大学)
専門分野:農業経済学
秋田県立農業短期大学、山形大学農学部等で農業経営・経済の教育と経営効率性、地域の合意形成、農業者のモチベーションを研究。山形県農業・農村政策審議会会長を長年にわたり務める。山形大学名誉教授
学科長メッセージ
農林業経営学部
森林業経営学科長
柴田 晋吾
Shibata Shingo
森林の豊かな力を活用して、
新しいビジネスを展開しよう
森林が多様な価値を持っていることに誰もが気づいています。木材やきのこなどの生産に加え、美しい景観を形づくるとともに、渇水や洪水の緩和、山地災害の防止、地球温暖化防止などの生活環境の保全、レクリエーションの場の提供など様々な機能を持っています。山林が、私たちの暮らしや健康を支え、食や文化の源泉となっていることが評価されるようになったのです。
今後は、持続可能な開発目標(SDGs)などの持続可能性や脱炭素、生物多様性の保全などの直面する課題に対応するとともに、木材供給を主体とした「林業」という枠を超えて、森林の様々な恵みをフル活用したビジネスである「森林業」を創出・展開させることが求められています。
森林業経営学科では、演習林や国有林、多彩な経営体における実習などを通して、国内外の先進的な取組みに接する機会が豊富にあります。豊かな森が溢れている山形から新しいビジネスとしての「森林業」のフロントランナーを目指しましょう!
地域とともに成長する交流の場として
最上地域ではじめての4年制大学である本学では、「森林業」の挑戦を通じて、地域の皆さんとともに、SDGsや持続可能な地域づくりに貢献していきます。国内外の多彩な人材を招いた講演会などの企画も継続的に実施してまいります。
【プロフィール】
博士(農学)(東京大学)
専門分野:環境資源管理・政策
国連食糧農業機関(FAO)、上智大学教授・大学院地球環境学研究科委員長、ケンブリッジ大学客員研究員等を歴任。参加・協働による政策形成やPES(生態系サービスへの支払い)等を研究。「森林業」の草分けとしても知られる。
東北農林専門職大学に日本唯一の「森林業経営学科」ができます!(PDF/362KB)
「林政ニュース」編集部『「林政ニュース」第713号』(2023年11月22日)